想像が収縮する瞬間
昨日情熱大陸に山口晃という画家が出ていた。映像の中では現代の造形物を取り入れた大和絵のような絵が多く映され、僕はそのどれもに惹かれた。
しかしそれ以上に気になったのが彼の言葉で、それは少し違うかもしれないけど次のような内容だったと思う。
言葉や文字で把握してしまった時点で
絵が、一定の範囲に収束してしまうんです。
これがわかるようでわからない、わからないけど身に覚えはある気がするという、何とも不思議な種を僕の頭のなかに落として入ったのだ。
昨日からちょっと考えてるんだけどわからない。考えると言っても確かなヒントが無く困っていた所、2013年に山口氏が受けたインタビューが掲載されており、その中にヒントらしきものがあった。
(黒澤明はある文献の一文を読んで『七人の侍』を閃いたそうだ。その閃きの瞬間以降の作業について、山口氏が推論している。)
そこが、いちばん「豊か」なんです。
ですから、その後の作業、 つまり脚本を描いて、キャスティングして 撮影をして、編集して‥‥という 一連の作業は その「直感的な閃き」を 3時間半の映画に仕立て上げてゆくための 「つじつま合わせ」でしかない、と。
何かに置き換わった瞬間それはその置き換わったものの枠にハマる。それは言葉だったり絵だったり他のものだったりするが、枠にハマった以上、元のように広げたり、縮めたり、くっつけたり、離したり、自由になんやかんやしたりできない。枠は枠なのでそこから外に出すことはできない。
とか考えるんだけど、今言ったことは誰もが読み取れそうなことで、それ以上の意味がありそうなんだよなぁ... と、勝手に妄想してる。
森見登美彦氏の文章の隣に山口氏の絵がちょこんと添えられてると、なんだか最高だと思った。
手のかかる子供
昨日も書いたけど thleap.net を作り直した。最初のものを作ってから半年くらいでリニューアル。
作り直そうと思ったキッカケはたまたま良い感じのロゴが出来たからだけど、作り直そうと思った理由はもっとサイトのことを普段から見てやりたい(見ないといけないようにしたい)と思ったから。そのために、コンテンツも、デザインも、もっと手を加える所を増やしておきたいと思った。
それには新しく追加したブログというコンテンツはうってつけで、毎日記事を更新しようとすると毎日サイトを訪れることになるので良い。毎日サイトに触れることになるので良いと思った。
手のかかる子供ほど可愛いというけど、thleap.net はそういう風にしたい。
ところでこのブログは、毎日記事を書き始めてから一年になる。それを区切りにしてブログを書く場所を thleap.net に移すか、こっちはこっちで続けるか決めないと。
初めは両方ともカテゴリーを分けて続けようと思ってたんだけど、結構しんどそうなんだよな... 。
ところでところで、初めは 2週間ちょいで終わると考えてたみたいだけど、そうはいかなかったようだ。
土日を除いて 2週間くらいで終わるようにする。ロゴを決め、トップのコンテンツ・デザインが何となく固まった状態で、3月 12日から残りの作業にとりかかり、 4月 二週目に公開予定。15日程度の作業時間。
thleap.net v2 & thleap.github.io
Last Voyage
今週は空いた時間で Last Voyage というゲームアプリをプレイしていた。
上手くプレイすればどれも 3 ~ 5分くらいで終わる 5つステージがあるんだけど、ゲームのジャンルがステージごとにちょっと違ってた。パズルみたいなものが多いんだけど、アクション的な要素が強いものもあった。
あと、上のリンクの Web サイトもそうなんだけど、ゲームの中のグラフィックがすごく綺麗。しかも 5つのステージそれぞれに違った特徴があるのが面白い。
単純な形状のオブジェクトを上手く組み合わせて場を保っていたこと、オブジェクトに溶けこむように添えられたテクスチャがゲームをプレイするフィールドを無限に広げていたことが印象的だった(特に 4つ目のステージ)。
...まぁ無限は言い過ぎかもしれないけど、ゲームのプレイ中はスマホという小さなデバイスでポチポチやってる感じがしなかったな。巧く言えないけど手の中にフィールドが広がった感じがしたというか。
ゲームの内容はハマるほどは面白く無いかもしれない。でも、グラフィックやアニメーションを十分に楽しめたから買って良かったと思った。