運転した
免許を取ったのをいつだろう。免許証が財布にあるから、取ったことには間違いない。しかし、前のことすぎてどのようにして取ったか覚えていない。
昨日はとても寒い日で、外に出るとつい手をこすり合わせ、温かい息を手のひらに吹きつけてしまうくらいだった。とても、寒い日だったのだ。
これはもうダメだ、体か凍ってしまう前に温かいところに避難しなくてはと考えたときに、駐車場に車が見えた。
たまたま持っていた鍵を差し込み、運転席に座る。席に座りながらラジオをつけているうちに、「今日(昨日)が今年一番の寒さです」と聴こえてきた。
なるほど。明日からは陽気な春に向けて一直線、それであれば白ブリーフ一丁で街を駆け巡ることもできような!と、意気揚々とした気持ちになり、車のエンジンを入れた。
ブゥゥーン!
強く踏みすぎたアクセルで車は大きく前進。しかし、その後は人と同じ速度で車は街を駆け巡ったとさ。