CHROMA

世の中の "当たり前" を確認する

思い出にならない写真

いまのよく使われてる写真アプリでは思い出としての価値は薄くなると思う。

instagramのように加工をかけたり、decopicみたいにプリクラ要素を入れたりしたらその時の風景はぼやける。
写真は光と構図を重視するんだ. ってよく言われるけど、その片方のバランスを崩すわけだから。

感情に合わせて加工を加える人も多いと思うけどそれを写真に反映して保存してしまったら見返した時も加工に合わせた感情しか湧いてこないじゃないかな。
これは一度読んだ小説を数ヶ月後、数年後に読み返すとまた受け方が変わっておもしろいと思うのと似てると思うんだけど、例えばはじめ読んだ時に自分で文章を差し込んでたりしたら読み返した時もそっちに目が行って感情までひっぱられるので新しい受け方が自然にできない。

構図の話をするとこれもまたよく使われている方法では思い出になり得ない原因がある。

上記のようなアプリの目的としてアルバム的要素は不要ってのはわかってる。
そのとき撮った写真はtwitterでもfacebookでもすぐ投稿できる連携があるからリアルタイムで周りの人に共有できて楽しめればいいし。
だから、いまこんなイベントに来てます〜。こういうものを食べました〜。ってのをアップで撮っても位置情報を付与したり前後の投稿と合わして詳細が周りにわかる。
けれど、写真単体で見返した時には、からあげの写真が単体で写ってたり背景がわからない状態で人が写ってるわけだからその時の出来事をはっきりとは思い出せない。

だからといって素の写真をiphoneで撮りたいわけではないってのもわかってる。

それは上記でも書いたようにiphoneで撮る写真はSNSなんかにすぐシェアできるしーって感じで使用する方が連携はうまくいくと思うし、実際うまくいってる。
画質は荒いしハードの特性上シャッターも押しにくい。
適当な感じで撮るのがいいと思う。

何が言いたいのかっていうとやっぱり撮ったあとのその写真で遊びたい。

海の写真とか山の写真とか、親類・友だちとの写真とかエロい写真とか、哀しい写真とか楽しい写真とか。
写真毎についている価値をそのままにしておもしろいことしたい。それはキャラクターの成長アイテムに当ててもいいしなんでもいいんだけど新しい価値に転換出来る形にしたい。
できれば写真を残した形で付与するのではなくて削除することで価値が生まれるってのがいいなーっと思ったり。