なぜ Vim を使うのか
今日は Vim Conf 2014 に参加した。
LT のスライドは「 Reports - VimConf 2014 」にまとめられている。
正直に言うと Vim スクリプトのテストや Java のプラグインに関する話にはついて行けず、LT の内容は半分近くわからなかった。けど、しゃべりがユニークだったり、発表の中で歌を歌い出す人もいてカンファレンス会場の雰囲気は純粋に楽しめた。
参加してよかった。
Vim のアイデンティティ
LT 一発目で @kaoriya さんが Vim のアイデンティティ(強み・らしさ)について語っていた。
発表されたスライドは以下。
ほとんどのソフトウェアには、最初の設計段階でアイデンティティが構築される。これはソフトウェアが持つ強みになるが、同時に利用者からするとそのソフトウェアを使う理由になる。
では Vim のアイデンティティとは何か。スライドの13枚目を見てみると、マルチプラットフォームに対応していることや、テキストオブジェクトの操作が強みとして存在していることがわかる。
ただ、これだけでは僕がこの先も Vim を使う理由にはならない。
発表を聞いていると、他のエディターがこれらのメリットを全く持っていないわけでも無さそうだからだ。それに 1つの分野(プログラミング言語など)に特化したエディターであれば、Vim には存在しない分野特有のメリットといったものがあると思う。
しかし、特定の分野を専門としたエディターを使うというのは、新しい分野にチャレンジする度にそれを操作・編集する環境についても学び直さなければいけないということになる。これでは何をするにも気が重い。
その反面、Vim ではこのような学習コストはさほどかからない。
Vim の本当の強みはこのスライドの中でも上げられているように、様々な分野でこのエディターが使えることだろう。プラグインなどを利用することで特定の分野に縛られないというのがメリットになる。
多彩なスキルを扱う人や、新しい分野にチャレンジする人なら Vim が適しているんだと思う。
僕の場合は今も成り行きで Vim を使っているけど、今日会場に来ていた参加者の人ほど Vim を理解しているとはいえない。それに今のところ上記に書いたような多彩なスキルを扱っているわけでもない。
それでも Vim を使っていこうと思うのは、新しく何かにチャレンジするときに目的の学習以外のところが余計な障壁とならないようにしたいからだ。
Coda とか Sublime Text、Atom が話題になる度に心は揺れ動いてたけど、これらも本当に必要な場面では使いながら、普段はこれまで通り Vim を使うようにしよう。