CHROMA

世の中の "当たり前" を確認する

VoiceOver をちょこっと触った

辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」を聴いていたら、スクリーンリーダーを使ってみたくなった。

ということで、Mac に始めから搭載されている VoiceOver というスクリーンリーダーを使ってみた。iPhoneiPad にも同じように搭載されてるらしい。
JAWS や NVDA は Windows 用しかなくて困ってたんだけど、Apple 、良いもの作ってるじゃないか。

小一時間使ってみたけど、やっぱり慣れないものだから使いにくい。というか、いつものネットサーフィンがほとんどできない。

Web ページを開くと自動的に音声で再生される設定にして使ってたから、始めにページを開いたときは普通に文章は読んでくれる。けど、途中でページ内リンクにフォーカスさせたりした後、文章を再読みあげさせる方法がわからなかった。それにセクションを飛ばして読むとか、フォーカスを当てた一部だけ読見上げてもらう方法とかもわからなかったし、「使ってみる」以前のことしか出来てない。

今回は基本的な使い方を早く覚えるために目を開きながらスクリーンリーダーを使ったけど、目で見えている分余計にわかりにくかったところがあったかも知れない。いずれにせよ、目を閉じて使わないとスクリーンリーダーを試す意味が半減する気がする。

と、色々と基本操作を試した後はこのブログを開いてどのように読み上げられるか聴いてみたわけだけど、はてなのヘッダー(はてなフレーム)の読み上げが長いなーとか、サイトのロードが遅くて「85%読み上げられました」とかが読み上げテキストの中に割り込んでくるのは邪魔だなとか、あまり良くはなかった。

VoiceOver の声の設定を Kyoko Compact にしていると、"Web Designer" が「ウェブダサいなー」に聴こえたのは面白かった。

コンテンツ量が多いサイトのナビゲーションが毎度読まれるのは、特に Twitter のように情報をサッと受け取りたいサービスではちょっとストレスが溜まりそう。同じサイト内を移動するときは、新しいページを開いてもナビゲーションを読まないようにしたら良いんじゃないかと思ったけど、それはちょっとやりすぎかな。

あと、丸括弧(())は音声ソフトで読みあげられないため、使いすぎるのは良くないと思った。微妙に前後の文と間隔を開けてる気がするけど気づきにくい。それに音声で上手く読み上げられるかどうか以前に、目で文章を読むときでも括弧は少ない方が読みやすい。

Mac のカレンダーでも VoiceOver を使ってみたけど、"2014年10月14日" というテキストが「ニゼロイチヨン トシ イチゼロ ツキ イチヨン ヒ」と読み上げるられるのはテキストの意味が把握しにくかった。数字にしても年月日にしても、普段からスクリーンリーダーを使っていると慣れるかもしれないけど。

アクセシビリティに考慮するといっても、自分が普段使っていないものについて想像することは難しい。スクリーンリーダーのようなものを実際触ってみることで、ほんの少しでも知れることがあると感じた。

参考

VoiceOver を使つのに以下のコンテンツが役に立ちました。