物語を作る技術
どの創作物にしても「センス」という言葉だけで片付けられるものは無い。
物語を作ることも同様で、文章で人の心を動かすために巧みな技術が多く用いられている。
知識を身につけ、自分で物語を組み上げてみたり人の物語を分解することで本当に使える技術を手に入れることができそう。
物語を作る手順
- 土台となるアイデアの用意
- 登場人物の決定
- 大筋の物語の作成
- プロットの組み立て
- 舞台の設定
- 物語の細部の作成
" 生まれてはじめて書く人のための、小学生向け小説執筆マニュアル(手順書) " の質問に答えていくことで " 5. 舞台の設定 " までに必要なものを揃えることができる。
" 6. 物語の細部の作成 " については、" 物語は作れたがどんな文章で小説にしていいか分からない人のための覚書 " が文章を書いていく上で参考になる。ここでは文章を説明、描写、場面に分類している。
物語の要素と配列
物語には要素と配列がある。良い配列を生み出す技術としては三幕構成が挙げられる。
- 要素 ... 登場人物や物語の舞台など
- 配列 ... 要素を適切なタイミングで出すために並べること
- 三幕構成 ... ストーリーを第一幕の設定(物語の状況説明)、第二幕の対立(解決への糸口の探索と行動)、第三幕の解決(問題の決着)に分けること
" 物語の作り方/感動させる技術 " では、タイタニックやスティーヴン・キングの作品を取り上げて三幕構成の具体例が解説されている。
ストーリーとプロット
- ストーリー ... 物語の筋道を示した文章のこと。起こった出来事を時間に沿って並べる
- プロット ... 物語の大枠を示した文章のこと。時間の順序は記さず、起こった出来事を原因と結果によって並べる
ストーリーとプロットの違いについては、E・M・フォースター著の小説の諸相 に書かれている解説が有名。
今後の参考
" 読書猿Classic: between / beyond readers " は物語を作り上げる技術について詳しく解説された記事が多いので今後も役立ちそう。