CHROMA

世の中の "当たり前" を確認する

利用者って誰のこと

ペルソナやサービスのコンセプトが固まってない状態で「利用者が何をどう見るか、どのように使うか」を根拠に議論しても無駄だと思う。

結局それぞれが想定する利用者・利用方法を言っているだけで、これは「何がオシャレか」を話し合うのと同じくらい不毛な気がする。

個人の感覚や経験を押し付け合ってるだけでは本当に双方が納得できる結論は出ないし、人と人との関係は悪くなるばかりだ。相手との関係が悪化すればするほどその後のやり取りは上手く行かないし、一度悪化してしまえば関係を修復するのは難しい。

利用者の行動を引合いにした相手の意見が上手く飲み込めないとき、もしくは自分の意見が相手に全然理解してもらえないときは「誰のためのサービスか、何ができるサービスか」を振り返ったほうが良い。

大体のサービスは最初作るときにこういったことを書いたドキュメントを残してると思うので、それを相手と一緒に見るだけで意味のない意見の衝突はある程度避けれるだろう。

それでもまだ話が上手く進まないのであれば、少し時間を割くことになっても最初に作ったドキュメントに手直しを加えるべきだ。

例えばインセプションデッキのようなものは最初サービスを作るときにも役立つが、サービスのコンテンツを追加・変更するときにもその是非を判断する材料として十分役立つものになっているはずだ。

複数人インセプションデッキを見たときにそれぞれが理解した内容が大きく異なるようであれば、それはそのドキュメント自体に問題がある。

作り直すときは、コンセプトや利用者をもっと絞るとか、文章の言い回しを単純にするとかしたら良いと思う。


延々とつらい議論をした末に勝者と敗者が生まれ、敗者はその場を去るか完全に勝者の言いなりになるしかない、そんなのは自分じゃなくても嫌すぎる。