CHROMA

世の中の "当たり前" を確認する

Prott のチュートリアルを終えて

だいぶん前に登録だけしていたモバイルアプリのプロトタイピングツールPrott」の β版のチュートリアルをやりました。
機能が詰め込まれすぎておらず、プロトタイプを作るツールとしてシンプルだったのが良いと思いました。作ったプロダクトを知り合いに向けて簡単に共有できるのも良かったですね。ただ、初めて使うタイプのツールだったというのもあったかもしれませんが、所々操作に迷うころもありました。

まだ使いだして数時間なので、気づいていない機能や、勘違いしている内容もあるかもしれませんが、今の感想をひとまず書き残しておこうと思います。

まず良いと思ったところは、この記事の始めでも言った通り、絞りこまれた機能でシンプルな構成のアプリケーションになっているところです。このアプリケーションでは、1つのプロジェクト製作の中で、アイコンとスタートアップ画像の選択、リンク箇所の設定、画面遷移とそれに伴うアクションの設定、ページ順序の並び替え、固定ヘッダー・フッターの設定、コメントの投稿あたりが主な機能になってくると思います。他にもスクリーンの拡大・縮小などのオプション的な機能はありますが、使用するスクリーンの作成自体は別のアプリケーションに任せています。ここに Adobe ソフトや Cacoo のように、よくあるモックアップ作成の機能(図形の作成、装飾など)が含まれていたら、機能が多すぎて操作に手間取ってしまうような気がしました。

次に、各メニューの内容がわかりやすかったところです。トランジション効果の選択時には、各アイコンメニューにホバーすることで、メニュータイトルとアニメーションで効果を選択したときの動きを見せてくれます。効果を適用する前に、どういった動作をするのか把握しやすいうように感じました。

スクリーン上にポイントを追加してコメントができるところも良かったですね。書く側はコメント内にどの箇所についての内容なのかを記載する手間が省けますし、コメントを読む人から見ても内容が理解しやすいと思います。

スクリーンにタイトルを付けることができ、それを検索できるところも良いところかもしれません。チュートリアルでは 6枚のスクリーンしか使用していないので、検索の必要性はあまり感じられませんでしたが、本当にプロジェクトを作るときは何十枚、何百枚とスクリーンが増えてくると思います。そんなときに、自分が見たいところにすぐたどり着けるように、スクリーンをタイトルで検索できるのは良い思いました。

わかりにくいなと思ったところは、プロジェクト内で "アクティビティメニュー" を選択した後、トランジション & コメントの表示に戻す方法がわからなくなってしまったところです(選択中のメニューをもう一度クリックするとトランジションなどが表示される)。再度メニューをクリックすることで元の画面に戻るというのは、気づくのに少し時間がかかりました... 。

また、トランジション効果の Push left と Push right の動作が思っていたのと逆方向の動きをしたことです。おそらく Push left とかの動きは「スマホから見た動作方向」になっていると思いますが、プロトタイプの画面ではページ遷移が操作をする人からの動きになるので、これらの動きの違いが少し気になりました。

あとは、名前にアルファベットの小文字が入力されていてもアッパーケースに変換される( .prott-headertext-transform: uppercase プロパティが指定されているため)ところや、ユーザーネームが最初に割り当てられた文字列から変更できないところが微妙に気になったところです。

僕は普段モバイルアプリを作ることがあまり無いので、このツールが実用的なものになっているのかどうかは判断できません。しかし、今回はプレビュー機能を通して、作ったものが動く楽しみを感じることができました。

また時間のあるときに触りたいと思います。